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フィラデルフィア

Dscf0423_2 『イエスは三度ペテロに言われた。「ヨハネの子シモン。あなたはわたしを愛しますか。」ペテロは,イエスが三度「あなたはわたしを愛しますか。」と言われたので,心を痛めてイエスに言った。「主よ。あなたはいっさいのことをご存じです。あなたは,私があなたを愛することを知っておいでになります。」イエスは彼に言われた。「わたしの羊を飼いなさい。」』(ヨハネ21:17)
 フィラデルフィアという町がありますがその名は”友愛”という意味だそうです。所用があってしばしばアメリカ東海岸のフィラデルフィアを訪れます。フィラデルフィアの語源のフィレオーが耳に残りついヨハネ21章を思い出します。ちなみに黙示録にもフィラデルフィアという町の名前が出て来ますが,これは現在のトルコにあった地名だそうです。
 イエス様が十字架にかかる直前のこと,命をかけてイエス様に従うと誓ったペテロにイエス様は次のような預言をなさいました。「鶏が鳴くまでに,あなたは三度わたしを知らないと言います。」(ヨハネ13:38)
 実際にイエス様が祭司長らに捕らえられたとき,恐怖にかられたペテロは預言通りにイエス様を知らないと三度否定してしまいます。鶏の鳴き声を聞いたとき,ペテロはイエス様のこの預言を思い出して激しく悔いたようですが,十字架で亡くなられる師を仰いで彼はどんなに惨めな思いだったでしょうか。
 十字架の死と復活ののち,イエス様はペテロに対して三度「ヨハネの子シモン(=ペテロ)。あなたはわたしを愛しますか。」と問われます。ペテロはイエス様を裏切ったのと同じ回数,つまり三度イエスを愛すると告白して,罪が許され心も救われます。福音書(新約聖書の最初お4巻)を読んだことがある人ならもちろん,そうでなくてもこの記事は多くの人がご存じかと思います。
 私が普段使っている新改訳聖書の脚注には,イエス様がペテロに「ヨハネの子シモン。あなたはわたしを愛しますか。」と言われたとき,ギリシャ語のアガパオー(神の愛,喜んで自己を捧げる愛)で愛するかと問いかけているとコメントがあります。それに対してペテロは,私はあなたを愛します=フィレオー(兄弟愛,友愛)と答えます。アガペーとは答えていません。二度目にイエス様がペテロに問われたのもアガペーの愛でした。ペテロは最初と同様フィレオーと答えます。
 すると三度目にイエス様はペテロに対してフィレオーの愛で愛するかと言い換えられるのです。ペテロは三度目もフィレオーの愛でイエス様を愛しますと告白します。
 ペテロが犯した三度の罪を,三度の告白を求めて許されたイエス様。しかも三度目はペテロにしてみれば精一杯の言葉だったフィレオーの愛で「わたしを愛するか」と言い換えられたイエス様の姿,そのあわれみ深さにまぶしさを感じます。
 当時イエス様がギリシャ語を話されていたのではないようなので,少々読み過ぎかもしれませんけれども。

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